光明山 遍照院 法輪寺

法話

縁をむすぶ仏さま


  今年は、辰年です。十二支の五番目で、干支の動物としては龍です。十二支の中で龍だけが架空の動物といわれていますが、強いだけではなく品格も備えているところから大変人気があり、仏教では守り神として大切にしています。
  辰年の守り本尊は、普賢菩薩という仏さまですが、この普賢さま、実は来年の巳年の守り本尊でもあるところから、今回は龍に纏わる別の仏さまをご紹介します。

  龍はどんな願いも叶うとされる「如意宝珠」を持っています。如意とは思うようになること、意のままになるという意味です。この如意と名のつく仏さまに、如意輪観音菩薩がおられます。
  今回はこの観音さまのインド名は「チンターマニチャクラ」といい、「チンターマニ」とは如意宝珠のことで、「チャクラ」は法輪、即ち仏の教えのことです。人々に福と智を与え、悟りの道に向かわしめるために、聖観音が変化したお姿といわれます。
  尊像には様々な姿がありますが、代表的なものは六本の腕をして座っている姿です。頭には阿弥陀如来を付した冠を戴き、六本の腕には、それぞれに意味がある仕草や道具を持っています。
  また、この六本の手は、六道の教えに働くとも考えられています。六道とは、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の六つの迷いの世界のことです。この六道から逃れるため、観音さまに祈ると様々なご利益と共に苦しみの世界からお救い下さるとお経には説かれています。

ご真言「おん はんどましんだまに じんばら うん」

住職挨拶

法輪寺へようこそ

  法輪寺は大阪府の北部・豊能町の光明山という山の中腹(海抜400m)に建つ高野山真言宗に属するお寺です。昔から多くの方とのご縁を頂き、1200年という時を超えて現存しています。周りは殆どが山林に囲まれ、まさに自然の中のお寺です。

  近年はこの自然を生かした四季折々の五感で感じる催し物をお寺独自で行っています。瞑想・写経・写仏・境内での森林浴など一般の方でも参加して頂けます。(但し、事前の申し込みが必要です) また、お寺に併設されている霊園や永代供養塔から見る山並みも絶景です。

  どうぞ、みなさまにはお気軽にお参り下さい。時には瞑想などで自分と向き合う時間を過ごされ、また喧騒を離れた気分転換(リフレッシュ)の場として活用頂ければ幸いです。